お姫様は最強です

〜結奈side〜





……はい、やらかしてしまいました。

気づいたらベッドの上、隣には眠っている竜也、がっちりフォールドされている私の体。

あんまりよく覚えてないけどなんか目が痛いし頭がガンガンする。

なにしたっけ、私なにしたっけ。

「…あれ、俺寝てた…?」

「あ、えぁ、お、おはよう…」

「ん、おはよ…って今何時だ?!」

時計を見ると22時半。

眠っていたのは1時間程度のようだ。

「焦った…今日で最後なのにあの状態で終わるところだった…」

竜也が私の体をぎゅっと抱きしめる。

「あ、あの竜也…私…」

「お前ほんとなに考えてんの?」

「え?」

「お前いつ酒なんか飲んだんだよ。これは夢だなんだ言いやがって。酒癖悪ぃな…」

そうだった…なんか面と向かって話しづらくなっちゃって、ご飯作った後に落ち着こうと思って冷蔵庫にあった缶ジュース一気飲みしたんだった…あれお酒だったのか…通りで奥の方に仕舞い込んであると思った

「ごめん、なんか話しづらくて落ち着こうと思って飲んだのがお酒だったみたい…」

「勘弁しろよな…これは夢だとか言われたら俺までそう思えてきて…目が覚めたらお前がいなくなってるんじゃないかとか考えたじゃん…」

「ごめんて…でも「もう夢だなんて言わないでくれ」

私が言葉を発しようとした時、竜也が私を強く抱きしめ、弱々しい声でそう言った。

「…もう夢だなんて言わないで…こんなリアルな夢があるかよ…お願いだからもう俺から離れていかないでくれ…俺嫌なんだよ…結奈とあまり話さなくなってからずっと仕方ないって思ってたけど、本当はずっと嫌だったんだ…ずっと結奈の隣にいたのは俺だったのにどんどん結奈が離れていって…やっと…やっと戻ってこれたのに…」

「竜也…」

竜也のこんな弱々しい姿初めてみたかも…

小さい頃からずっと一緒で、いつも私の味方でいてくれて、竜也の隣は安心できて大好きだった

「竜也、大丈夫だよ…もう夢だなんて言わないから…ずっと一緒にいようね」

私も竜也を抱きしめ返した。

「本当か…?」

「うん、本当だよ」

「そっか…俺のことどう思ってる?もう一回ちゃんと聞きたい」

「え、そ、そりゃ…大好きだよ…」

「好きなだけなの?」

「え?!え、えーっと…あ、あ、あぃ…」

「あい?」

「愛してたり…するかもしれない///」

「ちゃんと言って…お願い」

ゔゔゔ〜こんな子犬みたいに迫られたら断れないじゃん….////

「愛してるよ!////」

ああああ恥ずかしいぃぃぃぃ!!!

今更だけどここベッドの上だし!!

なんかもういろいろやばいって!!

このムード耐えられない!無理!!




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