お姫様は最強です
文化祭!!

~結奈side~

 

 ───いろいろありながらあれから3週間。

 3日後にせまった文化祭で全校生徒が準備に励んでいる。(←君たち3日で準備するのか。すごくテキパキしてるのね)

 私たちのクラスは……──。

「ねぇ、私たち何するんだっけ?」

「メイド喫茶じゃなかった?」

「あらら~必要なもの何も準備してないね。どうする?」

「お前らやる気あるの?!全部俺が手配しといたわ!さっさとメニューとか飾りの準備手伝え!」

「わ~さすが文化祭執行委員、頼りにしてる~♪頑張って~」

「……おい。おいおいおい。手伝え。待て。今すぐ止まれ。おい。どっか行くな。おい。」

 ……漫才かな?

 それにしてももう…あ”ぁ”ぁ”あ”ぁ”!

 とうとう3日後に文化祭が~~……。

「もう……やだ……。」

「何落ち込んでんのよ。」

 あっ、ユリ。

「だって3日後、文化祭なんだよ?」

「知ってるし。楽しみ~♪」

 どこがだよ~……。

「で、文化祭がどうかしたの?」

「……メイド…やだ。」

 ほんと無理!

「まだそんなと言ってるの?!いい加減諦めなさい!」

「そんなこと言っても!メイドするうえにミスコンなんて!イヤに決まってるじゃん!」

 何でそんなもんがあるのよ!

「えぇ~、私は逆に羨ましい。」

「は?どこが?」

「まあまあ、そこはあまり気にせずに。」

 気になるよ!

「それより、たった1日だけなんだから頑張りなさいよ。」

「そんなこと言ってもねぇ……。」

 キーンコーンカーンコーン……──。

「あっ、チャイムなった。じゃねっ!」

 むぅ~~~~!

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