お姫様は最強です
「いやぁ~やっぱり噂通り可愛いね。番号交換しない?」

 え?

 いやなんですけど。

「いや、そうゆうのはちょっと……。」

「えぇ~いいじゃん番号くらい。」

 うざっ!

「ほんとにごめんなさい……。」

 教えたくないんです。

「なんでだよ~。」

 イヤだからに決まってるでしょ!

 ただでさえ文化祭でイライラしてるのに!

 そんなこと言われてたらイライラじゃあすまないよ!

「─……お客様、番号の交換は控えていただけませんか?」

 ん?

 だれ?

「はぁ?何でだよ。」

「他のお客様のご迷惑になるので。」

 うわ~なんかかっこいい~♪

 なまえなんだっけ?

 たしか…学級委員の河原くん!

「姫川さん、そろそろ交代だから変わっていいよ。」

「あっ、はい。」

「えぇ~俺まだあんまり話してないのに。」

 話したくないわよ!

「ごめんなさい。ではっ……。」

 私は控え室になっている隣の教室へ入った。

「ふぅ~。」

 疲れた……。


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