お姫様は最強です
「大変だったね~。番号迫られて。」

「ユぅ~リぃ~、わかってたなら助けてよ!」

 ユリはジュースとか作るだけでしょ!

「いやぁ、意外と忙しくて。」

 テへっと舌を出して言った。

 可愛いけど、許せん……。

「ユリの白状者ーーーー!」

「えぇ~そんぐらいで~。」

 どこがじゃーーーー!

「──姫川さん。大丈夫だった?」

 あっ、河原くん。

「うん、大丈夫だよ。ありがとね!」

「いやいや、そんなことないよ。」

 ほんとに助かっちゃったよ。

「ちょっと結奈!」

「ん?なに?」

 ユリが私を引き寄せて耳元で、

「河野くん、結奈好きなんじゃない?」

「は?そんなわけないじゃん。」

 何がどうしてその結論に至った。




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