お姫様は最強です
 教室に入ると、結奈の席に目を向けた。

 いつもとかわらず、結奈の席には人がたくさんいる。

「結奈ちゃーん。今日一緒に帰らない~?」

 んだよ、結奈に話しかけてんじゃねぇよ。

 と、心の中で言う。

 こんな事しても意味ねぇのにな……。

 それにしても、さっきからうるせえ……。

 騒ぐなら自分たちの席にいけよ。

 さっきから俺の周りにいる女どもがうざい。

 マジ最悪。

 おまえ等に騒がれてもうれしくねぇよ。

「そろそろ時間なるし、席座りなよ。」

 俺は耐えきれなくなり、そう言った。

 すると、

「えぇ~、もっと一緒にいたいのに~。でも、竜也君が言うならしょうがないわ。また来るね?」

 そう言って女どもは自分の席に帰って行った。

 また来るって、もう来ないでほしい……。

 心の中でため息をついた。


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