お姫様は最強です



「すみません、どうしたんですか?」

 私はヤンキーと男の子の間に入り込む。 

 私が声をかけると、

 「結奈ちゃん、危ないよ……──。」

 と声が聞こえた。

 助けようとしなかったくせにそんなこと言わないでよ……。

「あ?なんだよてめぇ。じゃますんじゃねぇよ。可愛いからって調子乗ってると痛い目見るよ?」

 こいつ、ウザい……。

「別に調子になんか乗ってません!それに私、可愛くありませんから。……それより、何でこんなことしてるんですか!」

「あ?そいつがぶつかってきたんだよ。」

「す、す、すいません。急いでて前見てなくて……。」

 男の子は怯えていった。

「痛かったんだよなぁ~。落とし前つけてもらわないと。」

 こいつ……。

「……最低…。」

「あ?」

 私は大声で言った。

「あんた最低だね!ちょっとぶつかっただけで暴力振るおうとしてるの?そんなのバカがする事じゃない!」

 ヤンキーたちは顔を赤くして……、

「て、てめぇ…。なめやがって!」

 1人の男が手をグーにして腕を振り上げた。

「「──結奈様っ……!!」」


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