ひまわりの咲くあの場所で…【完】
今の陽には、あたしの声なんて聞こえていない。
音なんて、聞こえていないんだ…。
「どうした!…陽くん!」
照幸おじさんは、陽を抱えて船に乗せた。
「…葵ちゃんと麻里奈も来い!」
あたしは慌てながらも、言われたとおりに行動した。
その間に照幸おじさんは、陽の親に連絡をした。
今すぐ本土に向かうそうだ。
「…は…る…」
陽は…どうなってしまうんだろう…。
また、あたしに…あの笑顔を見せてくれるのかな?
陽は…目を覚ますのかな…?
陽…っ。