ひまわりの咲くあの場所で…【完】

それを決めた時、あたしはぐっすり寝ていたため、やることはなかった。

「じゃあ美海、行ってくるね!」

「うん、頑張れ!」

美海は急ぎ足で、教室を出ていった。

…普通だと3年間通って、見慣れた校舎に見慣れた風景…のはずなのに…。

半分以上来ていないあたしには、まだ慣れない場所だ。

やっぱり…あたしは東京みたいな都会より、島の方が居心地がいいのかもしれない。

たくさんのビルが並んで、そこにあたしがいる。
息苦しくてしょうがない。


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