ひまわりの咲くあの場所で…【完】
だけど、太陽の暑さのせいで、すごい道のりが長く感じてしまう。
「あづ~…」
太陽がコンクリートの地面に照りつける。
ふと前を見ると、美海ん家にトラックが止まっていた。
「葵~!」
家の前で、美海が手を振っていたので、あたしは大きく手を振り返した。
「葵ん家の荷物、やっぱ多いーね?」
「まぁね、減らしたは減らしたんだけど(笑)」
あたしは、何十個もの段ボールを見て、苦笑いをする。
プップ――
「葵ちゃん!花恵ちゃん!久しぶりだねー」