ひまわりの咲くあの場所で…【完】

トラックの中には、懐かしい表情のおじさんがいた。

「あ、おじさん。まだこの仕事やってたんだ!」

「おうよ!定年過ぎてもやってやるぜ!」

おじさんは、親指を立てて見せた。

「あ、これ家までもってったるよ。案内しな!」

「わぁ、ありがと!これで楽だね♪」

あたしは、段ボールがたくさんつまれたトラックの荷台の隅に乗った。

「葵、後で遊び来てね~?アイス奢るよ!」

「ラッキー!片付けたら行くね」

そのままトラックは、あたしの家まで走っていった。


< 33 / 196 >

この作品をシェア

pagetop