ひまわりの咲くあの場所で…【完】
「葵、早く片付けちゃいなさいよ?」
「はーい」
あたしは、自分の荷物が入った段ボールを引きずって、部屋まで運んだ。
意外と広い部屋…。
「ここ…全部が見える…」
窓から外を覗くと、ひまわり畑と空と海…港までもが見えるんだ。
片付けも終わり、ご飯を少し食べたあと、あたしは部屋に戻った。
さっきの作業で汗がびちょびちょ…。
涼しく快適な服に着替えて、あたしはさっき買った星の砂のフタを開けた。
中からネックレスを取り出し、太陽に翳して見た。