ひまわりの咲くあの場所で…【完】
空色
「キャー!陽くん!?」
家に帰るなり、お母さんは陽に抱きついた。
「まぁ、大きくなったわね?葵より背高いじゃない」
「バカ陽っ!あたしの背抜かしたな!?」
前は、陽よりあたしのが背高かかったのに…。
今は断然、陽のが大きい。
「お母さん、ちょっとまた散歩してくる」
「はいはい」
陽があたしのお母さんに逢いたいって言ったから、しょうがなく連れてきてたけど、もう用はない。
「…どこいく?」
「ひまわり畑…」