ひまわりの咲くあの場所で…【完】
「あ…入って、いいよ」
「あ、まぢ?サンキュー」
陽の笑顔は、あたしを幸せにしてくれて…切なくする。
「ねぇ陽…あたし聞きたいことあるんだけど」
部屋に入って、沈黙を破り言った。
「ん?」
「これ…」
あたしは美海からもらった、照幸おじさんが隠し撮ったであろう、あの写真を見せた。
「これ…誰?陽…この人と一緒に昔、島に戻って来たんでしょ?」
陽は少し黙って俯いたあと、もう1度顔をあげた。
「ねぇ…教えて…」