ひまわりの咲くあの場所で…【完】
夏雲
それからしばらく日にちが経った…
もう8月も後半になり、もうすぐ夏休みが終わりを告げようとしている。
それでもまだ、真夏日は続き…。
毎日あたしはバテていた。
「葵ー!」
大きく開いたベランダの窓から、美海があたしを呼んだ。
「茜と陽たちが学校でサッカーやるんだって!見に行かない?」
「行く!ちょっと待って」
あたしは携帯を片手に、ベランダから外に出た。
きっと…お母さんはまだ寝ている。
学校に向かうと、昔懐かしい人たちがたくさんいた。