ひまわりの咲くあの場所で…【完】
「お前ら黙れ!」
「ほら、スネちゃったじゃん。茜のせいだよ」
「葵、行け!」
茜はあたしに向かって指を差した。
「は!?何が!?」
何をムチャぶりさせようとしてるんだか…。
「機嫌なおしてやれよ。彼女だろ?」
「…えっ…」
あたしは、後ろを向いていた陽に近づいた。
「…陽?あたし嬉しいよ?」
「…え?」
「陽がそんなこと思ってくれてるの、あたし嬉しい♪」
ぱぁっと、陽の表情が明るくなった。
その笑顔が、すごくすごく可愛くて。