大切な存在
小さな優しさ



「それじゃあ…始め!」


監督の先生のその一声で

全員が一斉に答案用紙を裏返して

ペンを取って

文字を綴り出す


――ううぅ゛…



バカなあたしは


1問目から頭を悩ましていた



――それにしても

高校生活2日目が

1日中テストなんてひどいよ!




『あっ』


自分に気合いを入れ直して

再びテストに挑もうとはりきると


手が消しゴムに当たって

落ちてしまった

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