アタシ。
反射的に、声がした方を見た
・・・誰
初めて見る顔だ
ん・・・?
え、でもコイツいま"兄貴"って
は、えっと・・・もしかして
荒川先輩の弟・・・?
アタシが黙りこんでいると
そいつは一番奥の部屋を指差し
「あそこが兄貴の部屋」
とだけ言って一階へ降りて行った
えっと、
ほんとにいまの奴が弟だとしたら
全然似てないんだけどっ!!!
兄弟って言われても、納得出来ないぐらい
何て言うか、いまのアイツは
目鼻立ちがスッキリしてて
荒川先輩とは真逆の爽やか系
兄弟ってあんなに似ないもんなのか?
って、その前に荒川先輩兄弟いたんだ
まぁ、別にいてもおかしくはないけど
ガチャッ
言われた通り、一番奥の部屋へ入った
部屋は、やはり汚い
唯一なんにも物が散らかっていない
スペースがあったのでそこに座り
荒川先輩が来るのを待った