密フェチ†苦い蜜【ガーターベルトシリーズ】
「---なんのつもりだ?」
「私が…ガーターベルトを着けていること、知っているのはあなただけ、なの」
私がこんなことをするのも、あなたにだけ。
あなたが私に何の情も持ってなくても、体の一部でしか繋がりあえなくても---
…あなたを愛しているから。
「キスは一生してくれなくていいから…抱いて、下さい」
彼の口角が上がり、歪んだ微笑が浮かんだ。
「俺の前に来て、跪け。
俺が、お前の唇を清めてやるよ」
私は蜜に引き寄せられる蝶のように、ふらふらと彼の元に近づいていく。
彼から与えられるのはきっと『苦い蜜』
そこにあるのは花なんかじゃなく、張り巡らされた蜘蛛の糸だとわかっているのに。
自ら身を投げ出すの。