光の射す方へ
12時を少し回った頃、私はこっそりホールを抜け出して、更衣室へと向かった。
そして、鞄から携帯を取り出すと、休憩中に作っておいたメールを、歩太に送信した。
〈Happy Birthday
歩太、22歳のお誕生日、おめでとう
歩太にとって、幸せな1年であります様に・・・・・・〉
今日の勤務が終われば、私はお休み。
歩太の大好きな唐揚げを作るよ・・・。
約束は出来ていないけど、大切な歩太の誕生日。
少しでも、傍にいたいよ・・・。
.