光の射す方へ


「えっ…いいの?」


私が頷くと、歩太はゆっくりと、プレゼントの包みを開けた。



喜んでくれるかな?

気に入ってくれるかな?



私は、自分がプレゼントを開ける様にドキドキした。




「ありがとう。」


歩太は、最高の笑顔を返してくれた。




私が歩太に選んだプレゼントは、お気に入りのショップで作って貰ったストラップ。



シルバーのプレートに
“AYUTA”の文字を彫ってもらった。



歩太は、ポケットから携帯を取り出すと、すぐにつけてくれた。


そして、嬉しそうに私に見せた。



そんな歩太の笑顔を見ながら、私も自分の携帯を歩太に見せた。



お揃いのストラップに、
“RIKA”の文字。




歩太は、また少し、照れくさそうに笑った。




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