光の射す方へ
歩太のお母さんは、歩太が2歳の時に、病気で亡くなった。
物心ついた時には歩太は、父方のおばあちゃんの家にいた。
歩太は、お母さんの事を覚えていない・・・。
歩太が4歳になった時、お父さんの再婚が決まり、歩太はお父さんと、新しいお母さんに引き取られた。
優しかったお母さんは、弟を妊娠した事をキッカケに、歩太に冷たくなった。
そして、弟が産まれると、さらにそれは強くなっていった。
歩太が小学校に上がった頃、歩太は家族と一緒に食事をさせてもらえなくなった。
お父さんも、何も言ってはくれなかった。
おもちゃや、お菓子を与えてくれる事もなかった。
家族で出掛ける時は、決まって歩太は、留守番をさせられた。
旅行に行く時は、おばあちゃんに預けられた。
歩太が、家族のイベントに参加を許される事は1度もなかった・・・。
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