光の射す方へ



唯一、歩太を可愛がってくれたのは、おばあちゃんだった。




でも、そのおばあちゃんも、歩太が小学3年生になった時、突然亡くなった・・・。



歩太は、完全に心の寄りどころを無くした。





おばあちゃんが亡くなった頃から、お母さんは、歩太に暴力を振るう様になった。



食事を与えてもらえない日も、珍しくはなかった。



小学3年生の歩太は、いつも空腹だった。




歩太は、真冬でも、半袖のTシャツを着ていた。



そんな歩太に、哀れみの目が向けられる事はあっても、助けてくれる人は、1人もいなかった。





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