光の射す方へ


施設の中でも、いじめはあった。




歩太は、感情を殺して、ただ毎日耐えていた。





中学を卒業すると同時に、歩太は施設を出て、住み込みの仕事をした。




そこでも、歩太はみんなと馴染む事は出来なかった。



一年間、必死でお金を貯めて、アパートを借り、仕事を辞めた。



それからも、いろんなバイトをしたけれど、どこに行っても、心を閉ざした歩太が受け入れられる事は無かった。


どの仕事も、長続きはしなかった。


歩太は、自分の生活を守る為だけに働いた。



でも、それもバカらしいと思うようになった。




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