光の射す方へ




歩太は、私の方へ体を向けると、Tシャツを着た。



「ごめんな。こんな話、して。」



私は、大きく、何度も首を横に振った。



歩太は、私の両手を掴むと、まっすぐに私の目を見て、こう言った。




「リカ、同情ならいらない。俺は大丈夫だから。ゆっくり考えて。」





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