光の射す方へ
私は、もう一度、首を横に振った。
「歩太、嫌だよっ!
歩太の傍にいたいよっ!
私が歩太を愛するからっ!
愛してくれなくてもいいっ!
歩太といたい・・・。」
私は歩太を愛してるんだよ?
離れるなんて、出来ないよ…。
歩太は、私を抱きしめてくれた。
きつく、きつく抱きしめてくれた。
そして、歩太の体が、小刻みに震える出した。
私は、体を離して、歩太の顔を見た。
歩太の目からは、沢山の涙が溢れ出していた。
私は、歩太の瞼にそっと自分の唇を当てた。
そして、そのまま、歩太の唇に私の唇を重ねた・・・。
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