光の射す方へ




私の過去・・・、



それは、小学5年生の秋から始まる・・・。



それまでは、ただただ、普通の幸せの中にいた。




ある日、学校から帰ると、家に両親の姿がなかった。



専業主婦の母と、大工の父。



その日は、朝から雨が降っていた。



大工の父は、雨の日は仕事が、お休みだった。




朝、私が学校へ行く時も、

「雨だから、今日は休みだなぁ。」


って、言っていた。




私は、二人で買い物にでも行ったのかな?と思い、あまり気にとめていなかった。




1時間後、家の電話が鳴った・・・。




「・・・・・・・・・。」




私は、呆然として、立ち尽くしていた・・・。




電話が切れると、すぐに、おばあちゃんに電話をかけた。



今、聞いた事を理解出来ないまま、ただ言葉を発して、伝えた。




おばあちゃんが、すぐにタクシーでやって来た。


そのまま、私をタクシーに乗せると、目的の場所へと、向かった・・・。




.
< 131 / 254 >

この作品をシェア

pagetop