光の射す方へ
私の過去・・・、
それは、小学5年生の秋から始まる・・・。
それまでは、ただただ、普通の幸せの中にいた。
ある日、学校から帰ると、家に両親の姿がなかった。
専業主婦の母と、大工の父。
その日は、朝から雨が降っていた。
大工の父は、雨の日は仕事が、お休みだった。
朝、私が学校へ行く時も、
「雨だから、今日は休みだなぁ。」
って、言っていた。
私は、二人で買い物にでも行ったのかな?と思い、あまり気にとめていなかった。
1時間後、家の電話が鳴った・・・。
「・・・・・・・・・。」
私は、呆然として、立ち尽くしていた・・・。
電話が切れると、すぐに、おばあちゃんに電話をかけた。
今、聞いた事を理解出来ないまま、ただ言葉を発して、伝えた。
おばあちゃんが、すぐにタクシーでやって来た。
そのまま、私をタクシーに乗せると、目的の場所へと、向かった・・・。
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