光の射す方へ


話しかけても、返事が無い事は分かっている。



でも、私はその休憩時間、歩太にたくさんの質問をした。


-友達から何て呼ばれているの?

-好きな音楽は?

-恋人はいるの?

-犬と猫、どっちが好き?

そんなどうでもいい様な事まで・・・。



「いつか、教えてね!」


私は最後に、そう付け加えた。



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