光の射す方へ
まだ、眠そうな目を、ムリヤリ開けた歩太は、私を少し睨んで、
「もっと優しく起こせねーの?」
と言った。
そんな歩太を無視して、私はガバッと布団を剥ぎ取ると、歩太の腕を掴んで、体を起こした。
「歩太、起きてよっ!ご飯、食べよっ!」
テーブルの上に並んだ、料理を見ると、歩太は、私の頭を優しく撫でた。
歩太は、すごく美味しそうに食べてくれる。
歩太の横顔が、たまらなく愛おしいかった。
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