光の射す方へ




食事を済ませると、私達は、一緒に部屋を出た。



歩太が、自転車で『海賊』まで送ってくれた。



店の前に着いたら、何だか急に、寂しくなった。



歩太と離れたくない・・・。




私は、歩太のTシャツの裾を掴むと、歩太を見上げて


「キスは?」



と、聞いた。



歩太は、顔を真っ赤にしながら、


「ばかっ!早く行けよ」



と言った。





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