光の射す方へ




更衣室から出て来た歩太は、隣ではなく、向かいの席に座った。



「歩太っ!こっちに座ってよ!」


私がそう言っても、歩太は、




・・・無視。





私は席を立ち上がると、再び歩太の隣に座った。




そんな私を見て、歩太は、軽く笑う。




「歩太、キスは?」


歩太の腕を、軽く掴み、歩太を見上げて、甘えてみた。



歩太は、私の手に握ると、そっと応えてくれた・・・。




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