光の射す方へ
二人でいると、歩太は私に触れたがる。
雑誌を読む、私の膝の上に、頭を置いたり、
化粧をしていると、後ろから、髪の毛を、といてくれたり、
歩太は、母性本能をくすぐる天才!
一緒にスーパーに買い物に行くと、歩太はチョコレートのお菓子を持って来て、
「リカ、これ!」
と私に見せる。
私が、
「いいんじゃない?」
と言うと、嬉しそうにカゴの中に入れる。
歩太は、今まで誰かに甘える事が出来なかった分、私に甘えくれてるのかな?
「歩太は、甘えん坊だね〜」
って私が言うと、すぐに素っ気ない歩太に、戻ってしまう・・・。
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