光の射す方へ




歩太と付き合う様になって、私は歩太の、たくさんの『初めて』を知った。


私が、普通に経験して来た様な事でも、歩太は初めてだった。


ピザのデリバリーも初めて。



これからも、たくさんの『初めて』を、一緒に出来るといいな・・・。






ピザが届くと、歩太は夢中で食べていた。


「うまいな?これだったら、毎日でも、いいよなっ!」



なんて、ピザを口いっぱいに、頬張りながら言う歩太は、ホントに子供みたいで可愛かった。



「毎日だったら、太っちゃうし、破産しちゃうよー!」


私がそう言っても、歩太は、


「いいじゃん!」


と、ご機嫌だった。



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