光の射す方へ



3回目以降に撮された私達は、とても、人には見せられない・・・


らくがきも、出来ないまま、私と歩太の、初めてのプリクラは仕上がった。




「リカ、エロ〜っ!」


とプリクラを見ながら歩太は、意地悪に笑った。



「歩太のせいじゃんっ!!」



私は、頬を膨らませながら、歩太を睨んだ。



そんな私を見て、歩太は又、満足そうに笑った。




私は、2回目に撮されたプリクラを、携帯の電池パックのフタ裏に貼った。



そして、ニヤッと笑って歩太を見た。



歩太は、私の言いたい事を、感じ取ると、「はぁ〜」と溜め息をついて、自分の携帯を差し出した。




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