光の射す方へ



『海賊』の店長に言うと、9月の最初に、私と歩太に夏休みをくれた。




『海が見たい・・・』



歩太の一言で、私達は、近くに海のある温泉に行く事にした。



たくさん集めたパンフレットを見ながら、幸せそうに笑う、歩太を見ていると、私は、たまらない気持ちになった・・・。




私は歩太の事が、こんなにも愛しいのに、なぜ歩太の両親は、歩太を、愛する事が出来なかったんだろう・・・?




私は、この時、自分が歩太の家族になりたい・・・。



一生離れたく無いって思ったんだ・・・。





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