光の射す方へ




私が、何を話しかけても、歩太は不機嫌そうに、テレビのチャンネルを何度も変える・・・。




そんな空気の中、夕食の時間になり、部屋に料理が、運ばれて来た。




「歩太!おいしそうだねっ!」



「・・・。」



歩太は、無言のまま、食べ始めた。




せっかくの旅行。ホントなら、今が一番楽しい時間のはずなのに・・・




「ね〜歩太、ご飯食べ終わったら、散歩しない?」



「・・・。」



歩太は、私の質問に、答えようともしない・・・。




「ねー歩太、さっきの事、怒ってるの?」



「・・・。」




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