光の射す方へ




歩太が一言も話さないまま、私達は夕食を食べ終えてしまった。




「ね〜、歩太?さっきの、あの・・・ホントにずっと前の話だよ?」



「・・・。」




もう、お手上げ・・・




「どうしたらいいの?謝ればいいわけ?私、歩太に謝らないといけないの?

昔の話じゃんっ!

過去が消せるなら消すよ?歩太が嫌がるなら消すよっ!

でも、そんなの出来ないじゃんっ!」



私は、気付くと歩太に怒鳴っていた・・・。




.
< 195 / 254 >

この作品をシェア

pagetop