光の射す方へ
このままは、嫌だよ・・・。
ちゃんと、話さないと・・・
私は、歩太を探す為、部屋を出た。
旅館の中をウロウロ探していると、中庭のベンチに座る、歩太を見つけた。
「歩太、ここに居たの?・・・部屋に戻ろう?」
歩太は、何も答えず、ずっと中庭の景色を見ている。
「歩太、お願い。」
私がそう言うと、ようやく、歩太は腰を上げた。
部屋に戻っても、歩太は相変わらず。
付き合う前の、歩太に戻ってしまったみたいに・・・
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