光の射す方へ
私は夜になると海に来る。
そう、ここは歩太と来た海・・・
幸せに笑っていた場所。
私はいつも、ここで歩太を想う・・・
離れていても、愛しいと思う気持ちは消せない。
歩太は今、何を考えているだろうか?
突然、いなくなった私を、怒っているかもしれない・・・
『裏切られた』と、思っているかもしれない・・・
歩太から、笑顔が消えているとすれば、それは、紛れもなく私のせいだろう・・・
歩太、どうか笑って下さい。
前を見て、歩いて下さい。
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