光の射す方へ



朝になり、朝食が終わると、看護士さんが、ベッドに赤ちゃんを乗せて、病室に 連れて来てくれた。



「歩太、かわいいねっ!」



私は、そっと赤ちゃんを抱き上げた。



歩太は、愛おしそうに目を細め、柔らかいほっぺを、突っついている。




「抱っこしてあげてよ」



私は、歩太の胸にそっと、赤ちゃんを近付けた。



歩太は、恐る恐る、その小さな体を、腕に抱いた。



「ちっせー。・・・かわいいなぁ。」





歩太は、もうパパの目になってるよ・・・



幸せそうな、顔してるよ・・・?




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