光の射す方へ




「歩太、名前つけてあげて?」



歩太は、びっくりした様な顔をして、私を見た。



「俺がつけていいの?」



「うん。歩太の子だよ?歩太、お父さんなんだから。歩太がつけてあげて?」



歩太は、もう一度、赤ちゃんの顔を、じっくりと見た。



そして、


「実は、もう決めてるんだ。」


歩太の言葉に、今度は、私がびっくりした。



・・・考えてくれてたの?




「歩太教えて?この子の名前は、何ていうの?」




歩太は、とっても素敵な、


この子にピッタリの名前をつけてくれた・・・。






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