光の射す方へ
仕事を終えると、歩太はすぐにタイムカードを押し、更衣室のあるバックルームへと戻っていく。
他のみんなは、しばらくホールの客席に座り、会話をする。
いつもは私も、みんなと一緒に、そこに座る。
けど、今日は何だか、すぐに帰りたい気持ちになり、挨拶だけを済ませると、私も更衣室へと向かった。
バックルームに入ると、歩太はすでに着替えを済ませていた。
「あっ歩太おつかれ〜!」
「おつかれ。」
歩太の返事が聞けた事で、私は自然と笑顔がこぼれる。
そして、そのまま更衣室へと入った。
.