光の射す方へ
光と影



今日は朝から落ち着かない。



歩太との待ち合わせは12時。



3時間も前から、私は狭い部屋の中を、走り回っていた。



「何、着ていこう?
スカートじゃ、張り切りすぎだよね・・・?」



歩太は結構オシャレだ。


服や流行りものに、興味がある様には見えないけど、


いつも、センスの良いものを着ていた。

自分に似合うものを、ちゃんと分かっている。



「う〜ん、歩太、こんな格好、好きかな〜?」



私は、初デートに行く、高校生の様にドキドキしていた。




初デート・・・。



あながち、違うとも言い切れない・・・。




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