光の射す方へ
悩んだあげく、結局いつも通りで行く事にした。
余裕があったはずの時間も、いつの間にかギリギリになっていた。
私は、急いで鞄と携帯を、手に取ると、家を飛び出した。
待ち合わせの駅に着くと、歩太はもう来ていた。
「歩太おはよ〜!・・・ごめんねっ。・・・遅くなっちゃた・・・!」
私は息を切らしながら、歩太の元へと駆け寄った。
「おはよう。」
歩太は、そんな私の姿を見ながら、穏やかな笑顔を見せてくれた。
.