光の射す方へ



しばらくすると、歩太が来た。



「歩太!おはよう〜。」


私は、歩太に駆け寄った。歩太の手に、青い携帯が、握られている事が、嬉しかった。



一瞬、目が合ったけど、歩太はそのまま、何も言わずに、更衣室へと、入った。


圭太も歩太の後を追って、更衣室へと、入って行った。



二人が、どういう話をしたのかは、私は聞かなかった。



歩太は圭太の目を見たのだろうか・・・?



でも、その日のバイト中、圭太はとても、優しい視線を歩太に向けていた。





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