地球の三角、宇宙の四角。
目を開けると、ふかふかのカーペットの上に立ってかなくんを眺めている。

見渡すと、どこかのホテルのロビーなのか身なりがキッチリとした人ばかりだ。黒と金色がピカピカと光っていてまぶしい。

かなくんはフロントで話をしながら何か記入している。はずかしくなって、自動ドアの方に歩いてはみたが、足下が柔らかすぎて歩くたびに景色がグニャグニャと曲がる。自分の着ている服と足元のスリッパしか見ていなかったのでドアの前あたりで、誰かとぶつかってしりもちをついた。

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