地球の三角、宇宙の四角。
誰でも良いのです。もう少しだけ話を聞いて下さい。

「嫌ですよ。なんか気持ちが悪い。どちらさんですか?」

はゆ、いや、名乗るほどのものではありません。わかりやすくお伝えするなら神です。神様です。ぬはははは。

「ぬはははじゃないですよ。 今は気が滅入ってるんです。神さまなら察して、そっとしておいてはくれませんか?」

やだね。絶対に嫌。神様もう少しだけ。

「僕も嫌ですよ。でも僕の話も聞いてくれるというのなら、こうしましょう。少しお話を聞いてあげます。だからそのあとで僕の話を聞いて下さい」


神様に向かって交換条件ですか、ぬはは大きくでたな。よかろう。思っていた以上に頭が良いな。うむ。さきに聞いてやっても良いぞ。その次が私のターンだ。


「はぁ、はい」

一路君はTVを消して電気も消した。



< 170 / 232 >

この作品をシェア

pagetop