地球の三角、宇宙の四角。
片足だけあぐらをかいたような足の上に頭を載せて髪をなでた。

目を覚ました映美は、はゆみちゃんではなくて僕のよく知っている映美だった。

「かなくん」と不思議そうに目を大きくして顔を見つめてくる。

「だいじょうぶか? どうした?」

「なにが?」

後ろを振り返る。看護師の人は服、スカートを叩きながら複雑な顔をしている。

「すいません」

そういうと、看護師さんは少しだけ笑った。
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