地球の三角、宇宙の四角。
急に明るくなった店内には、三体の黒い影が飛び交っていた。
その三体を引きつけるようにして、歌いながら飛び回る男。従業員も客も悲鳴を上げながら横をすれ違っていく。声も音も、水の中で聞くようで、それぞれの動きも重く、気持ちばかり焦る自分も立ち上がろうにも力がまるではいらない。
必死ではゆみの腕を掴んで店の外に連れ出そうとしたが入り口の前ではゆみは、びたりと止まったまま動こうとはしてくれない。
「行こう」
「行こう」
何度引っ張っても動かない。
背の低い店員が近づいてきて、はゆみの腕を掴み
その男は
「これでいいんだよ」
そう言って2人とも消えてしまった。
最後に見た、はゆみの顔は、前髪で隠れていてよく分からなかった。
その三体を引きつけるようにして、歌いながら飛び回る男。従業員も客も悲鳴を上げながら横をすれ違っていく。声も音も、水の中で聞くようで、それぞれの動きも重く、気持ちばかり焦る自分も立ち上がろうにも力がまるではいらない。
必死ではゆみの腕を掴んで店の外に連れ出そうとしたが入り口の前ではゆみは、びたりと止まったまま動こうとはしてくれない。
「行こう」
「行こう」
何度引っ張っても動かない。
背の低い店員が近づいてきて、はゆみの腕を掴み
その男は
「これでいいんだよ」
そう言って2人とも消えてしまった。
最後に見た、はゆみの顔は、前髪で隠れていてよく分からなかった。