地球の三角、宇宙の四角。
「な、なんなんですか、そのメガネ?」

「とーさんに貰った良く見えるメガネ。とーさんはね、目から入ってくる情報量とその処理について研究をしてたの、キノさんも私と同じタイプみたいね」

「同じタイプ」

「そう、まあ、今日の仕事が同じぐらいの時間に終わったら、そのとき続きのお話をしましょう」

「はい、お腹が空きましたぁー」

ふふふと笑う幸村さんは、さっきのメガネ無し幸村さんと同じような笑い方をした。

無防備に笑い返そうとすると自分の前歯が少し欠けていることを思い出し、はずかしくなった。

幸村さんがかけているメガネを見ると今更か、と思いつつクチを閉じて笑った。

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