地球の三角、宇宙の四角。
部屋でメガネをかけてぼんやりとしている。話を沢山すると疲れる。考えることが多すぎて疲れた。
だけど、考えることは止まらない。こんなことって実際にあるのだろうか、もうなにがなんだか意味がわからない。そんなことばかりを、いつまでも考えている。
かけたメガネを遠くにしたり近くにしたりとしてみるが、レンズの向こうはぼやけたりするばかりだ。
かけてみてたところで、賢くもならない。だったら私が見たコンビニの、あの風景はなんだったんだろうか。あの賢くなった感じは。
窓に映るメガネをかけた自分は、なんだか似合ってはいないし、賢そうには見えない。
「幸村さん」と、外した眼鏡に問いかけた。
さおりんが帰ってから1人で、どれぐらい考え込んでいたのだろうか、ドアが開いて庄谷課長が部屋に入ってきた。
手にはフルーツバスケットと花束を持っていた。
「はゆみ、具合はどう?」
はゆみ? 違和感がある呼ばれ方、なのに課長は、はゆみとさらりと言った。
「課長、どうしたんですか?」
「ん? 何、その呼び方。会社じゃないんだからさ」
荷物を置きながら「花瓶あるかな?」とキョロキョロとしているうちに目があった。
よほど変な顔をしていたのか「どうした、そんな顔して」と聞かれた。
「どうしたんですか、2回も、それに果物とか花とか」
「来る途中に買ってきたよ」
「いえ、そんなことじゃなくて」
「そんなことって、どんなこと? まだ具合良くならないのか?」
と、私のオデコを目がけて手が伸びてくる。
首を反らせてそれを、かわした。
課長は、「なになにー」なんていいながら楽しそうにベットの上に登って近づいてくる。なんだかものすごくなれなれしくて気持ちが悪い。どうしたんだろうか? この人。
だけど、考えることは止まらない。こんなことって実際にあるのだろうか、もうなにがなんだか意味がわからない。そんなことばかりを、いつまでも考えている。
かけたメガネを遠くにしたり近くにしたりとしてみるが、レンズの向こうはぼやけたりするばかりだ。
かけてみてたところで、賢くもならない。だったら私が見たコンビニの、あの風景はなんだったんだろうか。あの賢くなった感じは。
窓に映るメガネをかけた自分は、なんだか似合ってはいないし、賢そうには見えない。
「幸村さん」と、外した眼鏡に問いかけた。
さおりんが帰ってから1人で、どれぐらい考え込んでいたのだろうか、ドアが開いて庄谷課長が部屋に入ってきた。
手にはフルーツバスケットと花束を持っていた。
「はゆみ、具合はどう?」
はゆみ? 違和感がある呼ばれ方、なのに課長は、はゆみとさらりと言った。
「課長、どうしたんですか?」
「ん? 何、その呼び方。会社じゃないんだからさ」
荷物を置きながら「花瓶あるかな?」とキョロキョロとしているうちに目があった。
よほど変な顔をしていたのか「どうした、そんな顔して」と聞かれた。
「どうしたんですか、2回も、それに果物とか花とか」
「来る途中に買ってきたよ」
「いえ、そんなことじゃなくて」
「そんなことって、どんなこと? まだ具合良くならないのか?」
と、私のオデコを目がけて手が伸びてくる。
首を反らせてそれを、かわした。
課長は、「なになにー」なんていいながら楽しそうにベットの上に登って近づいてくる。なんだかものすごくなれなれしくて気持ちが悪い。どうしたんだろうか? この人。